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住まいの窓を考える番外編 木製サッシ

開放感を楽しみたいのなら、全開放できる木製サッシに限る!

前回のブログで窓の話は一段落、と考えていたのですが最後に木製サッシのお話をしようと思います。

SIMOKU展示場や仙台の家はリビングに木製サッシを使っています。
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既製品が無いわけではないのですが、通常は建具屋さんに制作してもらいます。

木製サッシのメリットは自由度。

外壁の外側に引き込むことで、開口部全体を開放する事が出来ます。
この開放感が木製サッシを使った時のメリットです。
庭と一体になったような感覚が味わえるのは全開放サッシならでは。

住まいの窓を考える番外編 木製サッシ_e0181823_08345081.jpg

また、サッシの寸法も幅広に出来るので閉じている時も開放感は損なわれにくいのです。
アルミサッシでも全開口できる製品はありますが、サッシの桟が細かくなるので閉じている時にはちょっと枠が気になってしまうのです。

特に、いい景色が広がっているようなときは、全開放できる木製サッシを使ってみたいですね。


木製サッシのデメリット

そんなに木製サッシにも当然デメリットはあります。
まずはコスト。
アルミの既製サッシに比べると、製作するので当然割高・・・。
景色や開放感には変えられない!という場合にはコストをかけても良いとは思うのですが。

住まいの窓を考える番外編 木製サッシ_e0181823_08275857.jpg

それと気になるのは気密性。
パッキンを使って出来るだけ隙間が出来ないように設計・製作しますがアルミサッシのような気密性は確保できません。
また、天然木は経年変化で変形することもあります。
そうすると当然どこかに僅かな隙間が出来てくることもあり得るのです。
極端な高気密住宅では、この隙間からどんどん外気が入ってくるでしょう。
しかし、通常の気密性で各所に24時間換気用の給気口があれば、外気の流入は分散されてそれほど気にならなくなります。
いずれにせよ室内の換気のためには、外気を取り入れる必要がありますからね。
気になるようであれば冬期や夜間のために障子を付けておけば安心です。

結局、住まいに何を求めるか

最近の住宅は高性能化ばかりに目が向いているような気がします。
家の良さが数値だけで表わされる、そんな風潮です。
もちろんそれは大事なのですが、本来一番大切なのは「快適性」や「気持ちよさ」なのではないでしょうか?
「快適性」や「気持ちよさ」は決して数値で表すことが出来ません。
数値よりも気持ちよさを大切にしたい、そんなゆとりのある住まいに木製サッシが似合うのかもしれませんね!



by labotto | 2018-05-31 08:53 | 家づくりの基本

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